私が泣いている。(訂正あんど追記あり)


ここのところ、ときどき「泣き」の波がきている。おもに仕事関係でだ。


前回はおそらく9月だったと思われる。幻覚妄想に支配されている男性を散歩に連れていこうとして、こっちの思惑とは逆に不穏化させ、エスケープしようとした彼を制止しようとしたら攻撃性を増して、暴力一歩手前で他nsが助けてくれて、病棟に戻したとき。
普段は礼節が保たれているのに、常に頭の中では妄想の世界の中にいた人です。


数日後に他のnsと買い物に行こうとしたときもそのような状態になってしまい、彼は重症度の高い病棟に転出していった。
もう10何日も経つ。未だに、彼に対してどうしたら良かったのかと思いを巡らせることがある。


つい最近は、転入してきて受け持ったばかりの、軽躁状態で拘りの強いおばあちゃんとマジで戦ってしまった(口で、です)
その晩、彼に電話したときに、泣いてしまった。最初はいらいらしながら口悪く愚痴っていたけれど、最後に大泣きしてしまった。


泣いたけど、そのあと勉強しました。
そしたら元気になりました。
気づけばいつも(でもないけど)こうやって乗り越えてきたんだと思い、まだやっていけると思いました。


しかし、またほかの患者さんが具合悪くなってしまい・・・
予想外の仕事が増えてしまい・・・・・・の繰り返しです。


その患者さん♀は、わたしの受け持ちのなかで一番若い方なのですが、彼女はわたしなんかが思う以上にストレスに脆弱で、対人緊張が強くて、すぐに揺れてしまう。
揺れて、病状が悪くなったときの表現が、退院要求、妄想、拒薬、独語、空笑なので、ある意味分かりやすいですが、それに対しどう対処したら良いのか、分からない。


ばあちゃんは落ち着きつつありますが・・・


ちなみに、躁状態の看護より→「議論、説得を避けること」だそうです・・(苦笑)



<追記>


友達からのお誘いメールに御断りの返事を書いていて、ふと思った。


一人の子以外はまったく知らない人ばかりの飲み会に誘われている。行ってみたいという気持ちはあるが、しかし自分の気持ちが乗らない。
もともとの人見知りのためか、わたしの仕事の疲れのためか(仕事が終わって帰ると寂しいのに誰にも会いたくない)、はたまた病気(現病名:社会不安障害)がそうさせてるのか、今自分がその飲み会に参加するのは、想像するととても緊張する。


だから御断りのメールを書いた。そこまで書く必要はないかとも思ったが。


・・


患者さんの話に戻る。


いつぞやの話し合いで、すごく上の方に、「彼女の気持ちに共感し、よりそうことが大切」と以前言われたのだが、わたしは共感し寄り添うことが出来ていなかったのだと思う。


統合失調症とはある意味「人間不信の病」だと言う。そのような人に「他の人と一緒にいることに慣れてほしい。だから5分でもいいから音楽療法にでてほしい」などと言ってしまったら、それは彼女をおびやかすことだと思う。
彼女は音楽が好き。しかし、「他の人」は彼女にとっては敵なのだ。


わたしは自分の理想や願いばかりをおしつけすぎたのだと思う。
もしかしたら?一度築きかけた信頼関係を壊したかもしれない。
あくまで、妄想だが。


週末、お薬はちゃんと飲んでいてくれることを祈るよ。