葛藤

昨年末、離婚することを夫に承諾してもらい、届けを出した。離婚したことですっきりはした。
でもそれが本当に正しかったのか?本当に離婚してよかったのか?と思うことも、ときどきある。


きっかけは、元夫からの手紙。離婚してからも保険関係の手続きなどでメールや手紙をかわしたりしていたのだが、彼からの手紙のなかで「部屋を整理していたら昔の手紙が出てきた。結婚前からも結婚してからもお前のことを寂しくさせていたんだな、と思ったよ」というようなくだりがあった。


その一文を読んだ途端、涙があふれた。今更そんなこと言われても、という怒り。離婚しなければいつかまた仲良くやれる日々がきていたのだろうか、という後悔。諸々の楽しかったこと、慰められたこと。


私はずっと寂しかった。彼がいてもなお。それは彼のせいじゃない。わたしの彼に対する依存が大きかったのだと思う。彼といればわたしの人生が変わると信じていた。ずっと彼は私のなかで一番の存在だった。彼の存在しない人生など考えられなかった。だから彼にぶらさがっていた。


彼は自由を望んでいた。でもわたしの言う「子供がほしい」は彼にとって束縛だった。


同じ夢がみれないのなら、離婚することが一番なんじゃないかと思った。でもほんとうは、離婚したかったわけじゃない。


だから、優しい言葉など、かけてこないで。