リセットできるかどうか。

彼(Tくんとしましょうか)と話していて。メールだったか。この前ご面会した時も。
わたしがバツイチだということ、気にならないですか?と聞いた。彼曰く、過去は気にしないのだということ。相手が変わればリセットされるでしょう。この年になるとお付き合いした人の一人や二人いるほうが珍しくないじゃないですか、と。



けど、わたしはどうなの?リセットできるのだろうか?
という観点からいろいろ悩みました。
恋愛しても、自分が変わっていなくては、何も変わらないのではないかと。
同じ失敗をくりかえすのではないかと。



私が元夫と出会ったのは、短大の看護学科のころでした。
看護学校に入ったことをひどく後悔しており、
「看護師になんて向いてない。もうやだ辞めてやる」としょっちゅう言っていた時
「お前は看護学校に受かったのだから、看護婦にむいているってことだ。
だから頑張って卒業だけはしろ」と言われて。。。
それからはなんとかがんばって看護師になれました。


はじめに働いた病棟で、
やはり、「わたしなんか看護師に向いていないのかな」と言う考えが頭をよぎり、
3年目で診療所に異動となりました。
そこの診療所の婦長がいじわる婦長で...
...患者さんの目の前で泣かされたり、
患者さんのためにやろうとしていることをことごとく否定されたりして、
思えばあれが鬱になったはじまりだったのかもしれない。


その診療所在籍中に、
訪問看護ステーションのお手伝いの要請があったので、
よろこんでそちらに行きました。
が、そこでも所長との折り合いが悪く......
私は患者さんのおうちでやってあげたいことを時間内にできないことがストレス、
所長の言い分はいつも「時間内に戻ってくればいいのよ!」だったから。
そんな中でメンタルクリニックの門をくぐりました。「抑うつ状態」ということでした。
そして3か月の病欠。その後、自分の希望で最初にいた病棟に戻してもらいました。
でも今思うと、治っていなかったのでしょうね。
仕事中に「こんな自分じゃだめだ」「死にたい」などの考えが頭をよぎってました。
やっぱりもう辞めようと思ってその病院を辞めました。


そのあとは退職金と雇用保険でふらふらして、
あとは派遣の訪問入浴や健康診断のバイトなどをして暮らしていました。
私と元夫はその後99年夏に結婚しました。


それで、これは結婚末期になって知ったことでしたが、
元夫はときどき、浮気をしていたそうです。
「おまえがこんなに依存な人だったとは昔からうすうす気づいていたが、
あれでは普通の男はたいてい逃げ出したくなるものだ」と。

けどどうして結婚したかというと、わたしが鬱だから結婚してやらなきゃならないと思った、のだそうです。

結局、離婚の直接の原因となったのは
「夫が子供がほしくなくて、わたしは子供欲しい」ということにはじまる
性の不一致でしたが、わたしの依存も一因でした。



先日、この話をしていて、
ルームメイトが言うには「依存してもいいけど、問題は対応」。
二人とも若かったので「問題を二人で話しあって乗り越えよう」
という気持ちが足りなかったのではないかなということでした。
あと「相手を助けてあげたい」という気持ちも。
これには、いたく感心しました。
だから、同じ失敗を繰り返さないためにはこれからこんなことに気をつけていこう
と思っています。
彼との関係もそうであれば良いのかな、
そうであってほしいなと思います。