愛してください

 

一人の帰り道で思う
 買い物していて思う
 仕事をしてても思う
 今ここにいること
 間違いではないのだけれど


 綺麗な服を着ても
 お化粧しても
 髪を伸ばしても
 どんな本を読んでも
 どんな人といても
 どんな景色の中にいても
 何かが足りなくて


 誰か わたしのことを愛してください
 そう願えば願うほどに
 幸せは遠くなるのだと
 だから願うのをやめたの


 となりに誰かがいなくても
 きれいなものをみたり
 おいしいものをたべたり
 たのしいことをしたり
 一人でできることはたくさんあるよ


 それでもなんとなく思うのだけど
 わたしのことを愛してください って